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前理事長インタビュー
  創立30周年を迎えて
前理事長 村瀬 尚男   
 

 

 名古屋弁護士協同組合(現 愛知県弁護士協同組合)は昭和47年3月27日に設立されてから満30年を迎えることができました。当組合の設立は全国の弁護士会では、東京三会を母体とする東京都弁護士協同組合、大阪弁護士会を母体とする大阪弁護士協同組合に次いで3番目の誕生でありました。当時を振り返ってみますと、日本は経済成長期にあって、企業や事業者は立派なオフィスや店舗を持つようになったのに、弁護士の多くは、自宅や借家を事務所にして前近代的な経営をしていました。私事になりますが、当時、独立したばかりで自宅の一室を事務所にあてており、もっと広い事務所が欲しい、できれば都心に進出したいと願っていました。しかし、銀行は、賃借対照表など決算書類の整っていない弁護士には容易に資金を貸してはくれません。しかし、そんな折、協同組合が設立され、事業資金の貸付あっせんを利用することができました。また、自動車を購入する際、報奨金の入るまでの繋ぎとして、協同組合の短期小口貸付制度を利用し、頭金を支払った記憶があります。今から考えると、隔世の感がありますが、高橋正藏初代理事長をはじめ、創世期の組合運営に携われた方々には、並々ならぬご苦労があったものと思いをいたし、改めて感謝を申し上げる次第です。その後、当組合は、諸先輩や関係各位のご努力とご理解により裁判所及び検察庁における記録謄写の仕事もできるようになる等事業の拡大も進み、一時期には赤字の危機もあったものの、概ね順調に推移しており、有り難く思っています。幸い今日では、財団法人法律扶助協会に応分の寄付と弁護士会の出版物の発行に寄与し、また、組合員には年10%の配当金の外に書籍の無償賃与、旅行や健康診断の費用の補助等を行っています。今後も組合員のニーズに応じた事業を展開し、弁護士の事務所経営や生活の支援をしたいと願っています。ご支援、ご協力をよろしくお願いします。